ミントのアロマオイルは猫にNG!犬はどうなの?
2021年1月11日
こんにちは。
黄金町駅・伊勢佐木長者町駅 の 動物病院「横浜南どうぶつ病院」です。
ミントの清涼感あるアロマオイルは、残暑の厳しいときのクールダウン効果もあって重宝しますね。
家庭菜園で育てやすく、虫よけ効果もあるので庭やベランダにミントのプランターを置いている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ねこちゃんにとってミントは有毒です。
おうちにねこちゃん・わんちゃんがいる場合は、ミントをはじめとするハーブやアロマオイルの扱いには注意が必要です。
アロマオイルはボタニカルな成分なので健康にいいと考えがちですが、ねこちゃんにとってはNGです。
というのも猫は肉食動物なので、身体の構造上、植物をうまく消化できません。
「ミントのアロマオイルというと、香りでしょ?食べ物じゃないけど」と思うかもしれませんが、香り成分は、微粒子でできています。香りを感じるということは、細かい物質が鼻から体内へ採り込まれている状態です。
ミントなど、ねこちゃんにとって有害な物質を同じ空間に置くのは、食べものとして与えているのと大差ない状態といえます。
ねこちゃんが居ると、ミントのアロマオイルや鉢植えなどを完全に生活から排除しなければならないのかどうかですが、ねこちゃんと完全に隔離できるのなら問題はありません。
とはいえ、ねこちゃんが近づいてしまうことが無いとはいいきれなので、できればミントやハーブといったアロマオイルの使用や栽培は避けることをおすすめします。
例えば、庭で遊んでいたわんちゃんが、育てていたミントを食べてしまったということもあるでしょう。
わんちゃんの場合は、ミントを食べても大丈夫です。
ミントには胃腸の調子を整える効果があり、ミントのアロマの香りをかがせると、気分が落ち着く、車酔いをやわらげるともいわれています。
食べさせる場合は、生のペパーミントを野菜のように細かく刻んで、食べ物に混ぜて与えるようにすれば問題はありません。
とはいえその一方で、ミントをはじめとするアロマは犬にとっても有毒という説があることも事実です。
ASPCA(米国動物愛護協会)では、ミントのオイルが犬に与える毒性について指摘しています。
わんちゃんがミントを食べたあと様子を見ていたけれど、どこかおかしい、健康状態が気になる、という時は、動物病院で診断を受けるようにしてください。
ミントを含んだ加工品には、キシリトールが配合されていることがあります。
キシリトールは、わんちゃんには絶対NGです。命に関わることもあります。
キシリトールはガムやタブレット、歯磨きなど身近な製品によくつかわれていますので、わんちゃんが誤って口にしないように十分気を付けましょう。