外へお出かけするねこちゃんはノミ・マダニ予防を!
2021年9月13日
こんにちは。
京急本線「黄金町」駅・横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢佐木長者町」「阪東橋」駅近くにある【横浜南どうぶつ病院】です。
ねこちゃんが後ろ足で首のあたりをかいている姿をよく見かけませんか?
もしかしたらノミやマダニが寄生しているのかもしれません。
外へ自由に行き来させているねこちゃんは特に注意が必要です。
いつ、どこでノミやマダニが寄生するの?
ノミやマダニは主に草むらや木の上、野生動物の体毛を住みかに生息しています。
そのため、おうちと外を自由に行き来させているねこちゃんの場合、お出かけの途中でノミやダニを連れて帰ってきてしまう
ことが考えられます。
また飼い主さんが知らずに持ち込んでしまうケースや、一緒に暮らしている他の動物からうつってしまうケースもあるようです。
人間も要注意! ノミ・マダニがねこちゃんに媒介する病気
ノミやマダニに寄生されるとかゆみだけでなく、ねこちゃんにさまざまな病気をもたらすことがあります。
・猫ヘモプラズマ感染症
・アレルギー性皮膚炎
・瓜実条虫(サナダムシ)
・ライム病
・日本紅斑熱
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
・猫ひっかき病
なかでも、ねこちゃんに発熱、食欲不振、お腹が膨らむなどの症状がみられる場合、ひどい貧血が主な症状である「猫ヘモプラズマ感染症」が疑われます。
また「猫ひっかき病」は人間にも感染し、まれに麻痺や脊髄障害などを引き起こす病気です。
さらに「重症熱性血小板減少症候群」は、人間の死亡例も確認されている恐ろしい病気ですので、特に気を付けましょう。
ノミやマダニの予防には定期的なお薬投与が効果的
ノミやマダニからねこちゃんを守るにはお薬による予防が効果的です。
首の後ろに薬剤を垂らすスポットタイプのお薬や、飲み薬があります。
予防効果を高めるためには定期的にお薬を与えることが大切です。
また、すでに寄生されている場合は駆除剤の投与やノミ取り首輪でしっかり駆除しましょう。
そして、普段から目の細かい「ノミ取りクシ」でブラッシングすることをおすすめします。
ただし、ノミやマダニを捕まえても絶対に潰さないこと。
潰すと卵や寄生虫が飛び出し広範囲に広がります。粘着テープにくっつけて、中性洗剤を溶かした水に沈めて駆除しましょう。
快適な毎日のために予防と駆除を心がけて!
ノミやマダニからもたらされる病気を防ぐには、ノミ・マダニの寄生を「予防」することが大切です。
特に外へお出かけするねこちゃんは気を付けてあげましょう。
もしも寄生されてしまった場合は、できるだけ早めの駆除が必要です。
当院は土日祝日も診療していますので、気づいた時はいつでもご相談くださいね。